2012年5月23日水曜日

窓の向こうのガーシュウィン


























装画のお仕事。
宮下奈都さんの「窓の向こうのガーシュウィン」(集英社)。

小説すばるの連載開始の時、挿絵依頼の連絡があって
第一回目の、はじめてこの物語に触れたとき、
(この時点ではまだこの物語がどこへ向かうのか僕にはわからなかったけれど)
「うわあ、好きだなあ」と思った。

頭の中にいろいろな風景が浮かんで、匂いがして、
自転車のベルのチリンチリンとか、そういう生活の音が聞こえた気がした。
そして、そういうものを描きたいと思った。

毎回毎回本当に良くて、
微笑んだり、ちょっと寂しくなったり、で、あたたかくなったり。
流れている空気に何とも言えない魅力があって、引き込まれて、
ラストもたまらなくよかった。


単行本化にあたり、改めて装画を描く機会をもらい、
さらに連載時の挿絵もたくさん使ってもらった。

装丁を手がけてくれたのは、名久井直子さん。
今回はじめてお仕事ご一緒させていただきましたが、
紙の選び方とか、絵の使い方とか、本の仕上げとか、
どれをとっても細部に至るまで神経と愛情が行き届いていて
すごく良くて、、感動しました。

全てにおいて、とても幸せな仕事となりました。


手に取っていただけたらうれしいです。










2012年5月18日金曜日

ALCODOMOS


















5月12日、京都でライブ。
荒井良二さんの京都FOILギャラリーでの個展「在るこども」展の
イベントの一つとして、FOILギャラリー下のcafe marble にて
荒井さんとフレンチコンデンサー氏と僕でバンド・ALCODOMOSのライブ。

おおまかな意思統一くらいの打ち合わせで、
ほぼぶっつけ本番でのライブ。

当然のごとく、すごく楽しかった。

即興インストゥルメンタルの中での荒井さんの
ポエトリー・リーディング(この詩がすごくいい)/
荒井さんの歌/ワルツ/荒井さんのフリードローイング……などなど。
空も太陽だんだん傾き、夕暮れから夜の闇へ。

こういう感じのあまり決めないで空気を作り上げるやり方って
やっぱり楽しいな。
まだまだ色々できると確信した。


荒井さんの展示も、ものすごくイイ。
一枚一枚じっくり見た。
とてもいい時間だった。