2021年9月27日月曜日

Calendar 2022, “ Pour que la nuit soit propice ”


2022年は穏やかな一年になればいいなという願いも込めて、「あお」の絵柄で構成された2022年カレンダー “ Pour que la nuit soit propice ”(「夜が幸いであるために」)をつくりました。現在、絵本原画展を開催してくださっている静岡のNOHARA BOOKS と HiBARI BOOKS & COFFEE の各店舗で取り扱っていただいております。
また、東京では URESICA 、京都では nowaki でもお取り扱いいただける予定です。


<Shizuoka>
NOHARA BOOKS
静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1 tel.055-989-8785
http://www.noharabooks.jp

HiBARI BOOKS & COFFEE
静岡県静岡市葵区鷹匠3丁目5−15 第一 ふじのビル 1F tel.054-295-7330
https://hibari-books.com


<Tokyo>
URESICA 
東京都杉並区西荻北2-27-9 tel.03-5382-0599
http://www.uresica.com

<Kyoto>
nowaki
京都府京都市左京区新丸太町49−1 tel.075-285-1595
https://nowaki-kyoto.net









2021年9月21日火曜日

クレマチスの丘『りすとかえるとかぜのうた』原画展


現在、クレマチスの丘・NOHARA BOOKSにて『りすとかえるとかぜのうた』原画展が開催されております。原画展に合わせて、新聞『自然にまつわるいくつかのこと』を制作しました。前号『旅にまつわるいくつかのこと』に続いて、自然に関して僕が感じていることとともに『りすとかえるとかぜのうた』の世界を構築していった側面を楽しんでいただけたらと思い制作しました。こちらはNOHARA BOOKSにて配布されております。

そして、NOHARA BOOKS一角にアトリエを設置し、『りすとかえるとかぜのうた』制作時のラフや習作、木のちいさな作品、新聞『旅にまつわる〜』『自然にまつわる〜』で紹介したCDやレコードなど、制作現場のアトリエの雰囲気も楽しんていただけるような展示もございます。

また、クレマチスの丘、ヴァンジ彫刻庭園美術館・展示棟では、昨年の11月にクレマチスの丘で描いたライブペインティング作品が展示されております。こちらは、加筆をし現時点での完成としました。この展示棟でも絵本のための習作を展示しております。習作の時には描いていた夜の場面など含め、普段お見せすることのむずかしいものなど、『りすとかえるとかぜのうた』を中心に制作の一側面を楽しんでいただけますと嬉しいです。

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『りすとかえるとかぜのうた』原画展
日 時:2021年9月11日(土) ─ 11月3日(水・祝)
時 間:10時〜17時(9月〜10月)/10時〜16時半(11月)
定休日:水曜日(11月3日は開館)
場 所:クレマチスの丘 NOHARA BOOKS
詳 細:https://www.clematis-no-oka.co.jp/event/nohara2021_uedamakoto.html

関連展示:ヴァンジ彫刻庭園美術館・展示棟にてクレマチスの丘で制作した
ライブペインティングと絵本のための習作を展示しております。
*別途ヴァンジ彫刻庭園美術館の入館料が必要です。

NOHARA BOOKSでは絵本のほか、グラスや二十四節気ポストカードセット、
2022年カレンダーなどのグッズも販売しております。

NOHARA BOOKS
静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1
Tel. 055-989-8787
www.clematis-no-oka.co.jp










HiBARI books & coffee 『ひばりに』原画展


現在、静岡市にあるHiBARI books & coffeeにて内田麟太郎さんとの絵本『ひばりに』(アリス館)の原画展が開催されております。HiBARI books & coffeeさんの一周年に合わせて『ひばりに』の原画展を開催してくださいました。
先日、わずかな時間でしたが訪れることができました。親しみやすい街の本屋さんでありながら、落ち着いた空間で、老若男女問わず誰もがゆっくりと本を選べる、そんな印象を受けました。このような本屋さんがあったら間違いなく、日々の中で本を手にする楽しみが増えるだろうなと思いました。今、虫に夢中な息子は、面出しされていた今森光彦さんの本を手にとって熱心にページをめくっていました。大人も子供も落ち着ける空間。僕が訪れた日は雨でしたが、雨もまた良く、わずかな時間でもここで過ごした時間はとてもいいものでした。
また、『ひばりに』原画と一緒に、小品数点の展示、絵本、グラスや二十四節気ポストカードセット、2022年カレンダーなどのグッズも販売しております。


『ひばりに』原画展
日 時:2021年9月10日(金)─10月3日(日)
時 間:11時〜20時
定休日:月曜日

HiBARI books & coffee
静岡県静岡市葵区鷹匠3-5-15第一ふじのビル1階
Tel.054-295-7330
Instagram > @hibari_books




装画『川のほとりで羽化するぼくら』


装画のお仕事。

『川のほとりで羽化するぼくら』
彩瀬まる/著
KADOKAWA

装丁・大久保明子


私たちはきっと、どこへだって行ける
息苦しい今を軽やかに超えてゆく一歩を描いた、希望の物語 (帯より)


彩瀬まるさんの川を舞台にした四篇の小説集。
川というモチーフを扱いつつもそれぞれ異なる背景が、読み進めていくうちに重なっていき、和音(コード)の響きのように共鳴していく。それは、どこかで聞いたことのある音ではなく、まるで新しいコードを発見したときのような、とても新鮮な感覚でした。一編一編の関係性も本当に素晴らしく、物語をさらに深く大きくしているようで、そういう部分も印象的でした。描かれているテーマにも共感するものが多く、仕事ということを忘れて、読むことを楽しみました。さらに、この世界観に触れながら絵を描くことができ、とても贅沢な時間でした。

引き込まれて集中して読んだ後に、その勢いのままに絵を描くというのはとても気持ちがいい。イーゼルにキャンバスを立て、この本に流れている「川」を自分のなかに感じつつ、ライブペイントの感覚でぐいぐいと描きました。

美しく、雰囲気ある装丁は大久保明子さん。ひさしぶりにご一緒させていただき、とても嬉しかったです。