2015年12月14日月曜日

「すわらない椅子」展


本日よりピンポイントギャラリーにて椅子の展示。
木工、楽しいな。

僕の椅子は『川はまた 川に還る』という名前。
ご覧頂けるとうれしいです。


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すわらない椅子」展
2015年12月14日(月)~12月25日(金)
11:00~19:00土曜日は17時まで 日曜休み

初日午前10時より整理券を配布いたします。
ご購入希望の方は、午前11時より整理番号順に受付します。
参加作家など詳細はコチラ
http://www.pinpointgallery.com/cn9/cn31/pg186.html



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2015年11月17日火曜日

児童書の仕事:森ねこのふしぎなたね


児童書の仕事。

『森ねこのふしぎなたね』ポプラ社
間瀬みか/作 植田真/絵

第五回浜松市主催「森林のまち童話大賞」大賞受賞作。

タツキは学校の帰り道、大きな銀杏の木の下で、
みどり色の子ねこ“森ねこ”出会う。
森ねこにもらったふしぎな種。
家に帰って鉛筆の上に置いてみると……

やわらかく親しみがもてるような空気感が出ればいいなと
色鉛筆で作画。
物語の中に出てくる“木”も色鉛筆でがりがり描くのが、
このおはなしの雰囲気には合っているような気がした。

「森林のまち童話大賞」は僕の地元が主催している賞。
今回、その賞の大賞を受賞された間瀬みかさんのおはなしに絵を描いた。
自分が生まれ育った場所と、こうやって仕事として関わり合うことが
出来たのもなんだかよかった。

ユーモラスで想像力掻き立てられる楽しいお話。
ぜひ!



2015年11月15日日曜日

個展後記『そして、水辺』『旅の断片譜』


ちょっとタイミングがずれたけれど、個展後記。

ピンポイントギャラリー『そして、水辺』とシーモアグラス『旅の断片譜』。
1月にトムズボックス『旅路の音楽』、5月に京都nowaki『木の町へ』、
2015年の個展すべてがこれで終了した。

『旅路の音楽』では、展示に合わせて私家本「Psalm at Journey」、
『木の町へ』では、ロカプロダクツさんとのコラボで木の立体作品、
京都・恵文社でnakabanさんをゲストに幻灯ライブ。

今回の『旅の断片譜』では、
unpeu 遠藤順子さんが作ってくれる旅の料理と
僕の選曲によるプレオープニング。料理が本当においしかった。
馴れ親しんだ場所で美味しい食事を楽しみながら、遠い国のことを思い出し、
好きな音楽を聴く。時折、人とこれまで体験した旅行の話をし合う。
シンプルだけど、すごく楽しかった。
また機会があればできたら嬉しい。

『そして、水辺』では、50号のライブペインティング。
僕の場合、ライブペインティングをしながら、傍らでギターを鳴らし、
音楽もだんだんと作っていく、そして絵を描き、またギターを鳴らす。
というものだけど、神戸、京都、松本、東京とやってきて
やっと少し楽しむ余裕がでてきた。
だいたい開始から30分くらい経過した辺りからふっと身体が軽くなる。
これもまた機会があればどこかでやれたらいいな。



それぞれの展示でそれぞれ違う動き方ができた。
色々な人に協力してもらって、一人では出来なかったこともできた。
みなさま、本当にありがとうございました。

見に来てくださったみなさま、
そしてシーモアグラスの感想ノートに書いてくれたみなさま、
どうもありがとうございました!




2015年11月8日日曜日

装画の仕事:書店主フィクリーのものがたり


装画の仕事。

『書店主フィクリーのものがたり』早川書房
ガブリエル・ゼヴィン/著 小尾芙佐/訳 
装幀/早川書房デザイン室

島に一軒だけある書店に、
ある日、幼い女の子が
捨てられていた。
そして彼女を育て始めた

偏屈な店主は、
人を愛する心を知っていく
(帯より)


タイトルの通り、島の書店主、そして一軒の書店を中心に起こる物語。
読みはじめたら一気に読んでしまった。

各章の前に、書店主フィクリーによる『リッツくらい大きなダイアモンド』や
『バナナフィッシュ日和』など、実在の短編についてのコメントがある。
読み進めるうちに、このコメントの意味するところがわかってくるのだが、
やはり読んだことのある短編が出てく ると面白さが増す。

読後、本屋に行ってじっくり本を選びたくなった。
ぜひ!





2015年9月16日水曜日

個展「そして、水辺」と「旅の断片譜」


個展のお知らせ。
「旅3部作」として展開してきた2015年最後の個展。
今回は、ピンポイントギャラリーとシーモアグラスの2カ所同時開催。

シーモアグラスでの個展はなんと11年ぶり。
この場所で僕は、2000年から2004年まで計6回の個展を開催している。
まだまだイラストレーターとして活動しはじめた頃で、
当時勤めていたデザイン会社を辞めて独立後、最初に個展を開催した場所でもある。

その後、イラストの仕事や個展を繰り返すうちに作品について模索し、
制作スタイルも様々に変化してきた。
ここ1〜2年、そういう作品への考え方が、
自分の中の原点のような所に戻ってきているような感じがする。
もちろん仕上がる作品そのものは違うけれど、
なんとなく一巡したな、とこの頃思う。
なので、再びこの小さな喫茶店で個展をしようという思いに至った。

同じくピンポイントギャラリーも、
昔から現在に至るまで展覧会で大変お世話になっている。
この2カ所で2015年の締めくくりの展示ができるのはとても嬉しい。


さて、どちらも10/5が初日。
オープニングの日が被ってしまう為、シーモアグラス『旅の断片譜』は
10/2の18:00〜21:30のみプレオープンする。
このプレオープンは、「ミックステープ・シーモア」と名付けて
僕が音楽をセレクトし、飲んだり食べたりおしゃべりしたりと
ゆったり楽しんでもらう時間にできたらと思っている。
予約など必要なくどなたでも参加できますが、
シーモアグラスはカフェなので、要オーダー。
そして、なんと、旅をイメージしたフードをunpeu 遠藤順子さんが用意してくれる。
いつか何かでご一緒できたらいいなと思っていたのでとても楽しみ。
あとはとにかく小さなお店なので、席に限りがあったりと
その辺諸々ご了承ください。

ピンポイントギャラリー『そして、水辺』のオープニング(10/5)は、
18:00から「即興ギター+ライブペイント」。
こちらは予約制(予約詳細は下記に)。
「即興ギター+ライブペイント」は、過去に神戸・京都・松本で
開催してきたが、東京でははじめて。
どんなギターが鳴ってどんな絵になるのか、とにかくそこはライブ。
そこを楽しんでもらえたら幸いです。

ピンポイントギャラリーもシーモアグラスも
それぞれ違ったタイプの作品展示となるので
両展示ともお楽しみいただければと思います。




『旅の断片譜』
2015.10.5 mon〜30 fri
平日12:00〜18:00/日祝14:00〜18:00/土曜休み

【プレオープン「ミックステープ・シーモア」】
10/2 (fri) 18:00〜21:30頃まで
要オーダー。
※4日(日)はお休みとなります。ご注意ください。

see more glass
東京都渋谷区神宮前6-27-8 京セラ原宿ビルB1F
03-5469-9469



『そして、水辺』
2015.10.5 mon 〜17 sat
11:00〜19:00/土曜17:00まで/日曜休み

【即興ギター+ライブペイント】
10/5(月)18:00〜19:00/¥1,000/要予約(定員30名)
9/29(火)11:00より電話もしくはメールにて予約受付。
電話:03-3409-8268(予約専用)/メール art@pinpointgallery.com
※イベント当日18時以降はライブペイントをご予約されていない方の
ご入場はできませんのでご了承ください。

Pinpoint Gallery
東京都港区南青山5-10-1双葉ビルB1F
03-3409-8268



2015年9月10日木曜日

ペットショップにいくまえに 2015


トムズボックスでの『セロ弾きのゴーシュ』原画展は
無事に終了しました。
ご覧いただきまして、ありがとうございます。

さて、5月の個展でお世話になった京都nowakiにて
「ペットショップにいくまえに2015」がはじまります。
(「ペットショップにいくまえに」とは→コチラ


今回は「オブジェ」での出展とのことだったので
木箱の中に動物たちを。
タイトルは「nuestra casa(ぼくたちの家)」。
楽しんでいただけるとうれしいです。


以下、DMより。
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『ペットショップにいくまえに2015』

9月11日(金)〜21日(月・祝)
※16日(水)のみ休み open 11時ー19時
会場:nowaki(京都・三条)

【出展作家】
網代幸介・植田楽・植田真・ookamigocco・大畑いくの
k-a-j-i-・軽部武宏・きくちちき・すがゆう・スズキコージ
どいかや・とりごえまり・中野真典・nakaban
ハヤシミワコ・ひろせべに・町田尚子・ミロコマチコ


ペットを迎え入れるには、ペットショップ以外の手段も
あるということを知っていただくことを主旨に、賛同い
ただいた作家さんたちと毎年違った趣向で「どうぶつ」
をテーマにグループ展を企画しております。nowakiの
展示は、今年は「object」立体というお題で出展いただ
きます。
素材は、布・紙・木・プラスチック・金属など様々。
また壁面には、どいかやさんの新刊絵本『ぼくたちねこ
なの ゆかいな8ぴき』(アリス館)の原画を展示させて
いただきます。
私たち、人間にとって、身近で、愛らしいパートナー、
動物たちに、どうぞご注目ください。

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 蓋を閉じた状態。

 スポットを当てた状態。
 ※灯りがつくわけではありません。




2015年9月4日金曜日

『セロ弾きのゴーシュ』原画展 トムズボックス



9月に入った途端、秋の長雨。
少し日が出たなと喜ぶもつかの間、
そとは再びしずかに雨に濡れている。
そんなここ数日だった。
今日は久しぶりの晴れ。
秋の風がそとを乾かしている。


さて、
お知らせが遅くなってしまいましたが、
本日9月4日より吉祥寺はトムズボックス+Galleryで
『セロ弾きのゴーシュ』(あすなろ書房)原画展がはじま ります。

セロ弾きのゴーシュは、今年の1月、そう、冬にできた。
ひさしぶりに手にとってみる。
冬もいいけど、秋に入っていく今頃がより似合っている。

この作品は、文章のリズムを大事にしたいと思った。
加えて、イマジネーションが広がるような本になったらいいと意識した。
挿絵はモノトーンで描き、読みながら頭の中で動き回るものたちを
スケッチしていくような感覚で描いていった。
ぜひご覧いただけるとうれしいです。
サイン本も数冊置きます。


さて、先日突然届いたトムズボックス閉店の知らせ。
僕が感じたのは、閉店する寂しさと同時に、
まるで大事にしている価値観がパタンと閉じてしまうような、
そんな危機感のようでもあった。
もちろん、変わらず在り続けるというのはできないのかもしれない。
でも、トムズボックスは絵本専門店として、とても重要な存在だから
そんな気持ちになってしまった。

しかし、僕たちは常に時間の流れの中にいる。
流れの中では、いろんなものたちがぐるぐる大なり小なりのサイクルを続け、
変化し続けている。
だから、終わりははじまりでもある。

トムズで個展をやらせてもらうことが出来てとても嬉しかった。
この度『セロ弾きのゴーシュ』の原画を展示させてもらうことも。


>>>

『セロ弾きのゴーシュ』(あすなろ書房)原画展
9月4日(金)〜9日(水)
トムズボックス
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7
TEL/FAX 0422-23-0868


2015年8月14日金曜日

MASK PARADE いざ、山鹿へ

今週末、昨年にひきつづき、熊本県山鹿市での仮面行列に参加します。

実は、この仮面行列、今年でファイナルとのことです。
本来なら、リレー形式でバトンが渡され毎年参加する絵本作家が交代していくのですが、今年は最後とのこともあって、昨年、僕がスズキコージさんから渡されたバトンは、一番最初のささめやゆきさんに戻される形となります。

このような面白いイベントが終わってしまうのは何とも残念ですが、
今年は、ささめやさんと僕以外に、これまで参加した歴代の絵本作家さんの中から、
あべ弘士さん、飯野和好さん、長谷川義史さん、長野ヒデ子さん、がご参加とのこと。
すごい顔ぶれですね。

15日は、前夜祭イベントがあり、16日は仮面行列と灯籠祭り。
暑い盛りでしょうが、楽しんでいきましょう。
お近くの方ぜひぜひご参加ください。


詳細などは下記にて
http://www.jpic.or.jp/event/search/2015/07/26112453.html


2015年8月6日木曜日

Kinebus 旅号


タダジュンさん、さかたきよこさん、たんじあきこさん、吉田晃さん。
以上4人のイラストレーターが発行している “ キネバス ” 。
キネバスは毎号テーマに沿っておすすめの映画を紹介する新聞だ。

メンバーが交代でその号のテーマを決め、表紙のビジュアルを制作する。
毎号、素敵なビジュアルと映画紹介で、いつも発行を楽しみにしている。

そんなキネバスに、ゲストとしてお招きを受けた。
創刊時から楽しく読んでいるものとして、とてもとても光栄である。
表紙と記事、そして両面デザインを担当した。

テーマは “ 旅 ” とした。
2015年の個展で扱っているテーマでもある。

「旅」

映画の中で旅といっても様々な捉え方があるだろう。
必ずしもロードムービーとは限らない。

「旅」として僕が紹介した映画は、
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
監督はジム・ジャームッシュ。

この映画のなにを「旅」と捉えたかというのは
キネバスを手に取って読んでいただけたらと思う。

学生の頃からずっと影響を受けて来た映画だけに
一度は絵に描いてみたいと思っていた。

何年も何度もこの映画を観てきたから、
自分の身体の中でグルグル撹拌され熟成している。
だからか、モノクロームの映画だけど、
絵にした結果、わずかに色彩がでてきた。


タダさん、さかたさん、たんじさん、吉田さんの紹介する映画も記事も
とても面白いので、ぜひお手に取っていただければと思います。
読み終わった後はポスターとしてもお楽しみください。

取り扱い店舗などの詳細は下記にて。

2015年6月17日水曜日

窓の向こうのガーシュウィン 文庫版


宮下奈都さんの『窓の向こうのガーシュウィン』が文庫になり、
文庫版カバーを描き下ろした。

この文庫版にも、「小説すばる」連載時の各回の扉絵が封入されている。
そして、今回僭越ながら巻末の解説を書かせていただくことになった。

この作品は、2011年1月に連載が開始された。
連載第一回目の原稿を読んだ時、音が聞こえ、匂いが広がって
物語の中にグイと引き込まれたのを覚えている。
そしてそれらは物語の進行とともに、様々な表情をみせながら、
はっきりとした輪郭となって現れてくる。

連載時、扉絵を描く時に、その回ごとに上記のような、
つまりは気配のようなものを僕なりに掬いとって絵にしていった。
その扉絵を通して、今回『窓の向こうのガーシュウィン』の
「解説」として書かせていただいた。

ただし、これはあくまで僕の視点である。つまり、一つの側面。
それだけでは表現できない。
それほど、奥行きがあって、愛らしい作品である。

そして、今回も単行本に引き続き、名久井直子さんの素敵な装幀。
ぜひ、手に取って読んでいただきたい
本当におすすめの作品。





2015年6月6日土曜日

木の町へ 後記


京都nowakiでの展示、無事に終了しました。
足を運んでくださったみなさま、どうもありがとうございます。

今回の展示内容は新作+近年の作品、
(制作年:2011年、2013年、2014年、2015年1月、
そして2015年5月の新作)という構成になった。

2011年〜4年間の作品の移り変わりをみていると、
ある地点とある地点を行ったり来たりしているようにも感じる。

その反復運動の中で、少しずつ目につくものが変わり、
表面に現れるタッチも少しずつ変化する。
加えて、ライブペインティングや今回の立体作品のような
変則的な作品が時々生まれたりする。

個展を定期的に続けて行くというのもなかなか面白いことだ。
特に今年は「旅3部作」と題して、3つ(+1)の展示。

1月の「旅路の音楽」、5月の「木の町へ」、
そして、10月の東京で締めくくる。

というわけで、旅はまだ続くのである。



500部限定の私家本『旅路の音楽』は、
引き続きnowaki、そして恵文社一乗寺店にて取り扱っていただいてます。
東京では、吉祥寺トムズボックス西荻窪ウレシカにて取扱中。

この本は、小さな命が母親のお腹の中で辿った道程をイメージしたもの。
お腹の中で聴こえる外の世界の様々な音が音楽のようであったらいいな、
とオノマトペで綴った絵本。
手にとっていただけたら、うれしいです。



最後に、nowaki3周年、おめでとうございます!


2015年5月24日日曜日

木の町


京都nowakiでの個展『木の町へ』も、折り返し地点。

描き下ろしの新作に加え、
昨年、松本で行った50号のライブペインティング作品(@松本amijok)、
および松本画廊での新作、その他多数の展示となっている。

展示作品をリストアップした時に気づいたんだけど、
松本の時の作品(『あの山を見てごらん』)と今回の新作(『木の町へ』)は、
どこか繋がっているものがある。
松本の展示はほぼ一年前だけど、思い返せば、まだまだ旅半ばという感覚だったし、
今回その延長線上にあったのは自然なことかもしれない。 

さらに、立体での作品も制作した。
これは神戸の木工家具ロカプロダクツの伊藤さんが作ってくれた土台に、
僕が彫ったり削ったり色を塗ったりして仕上げたもの。
立体は作品として仕上げるのは初めてだったけど、とても楽しかった。
こういう感じで、何年かかけて町が拡張していったらおもしろいだろうな。

木の町へ向かう道中を描いた平面作品に対して、
立体として現れた、木工作品『木の町』。

残り一週間となりましたが、楽しんでもらえたら幸いです。
尚、nowakiは火水が休み。




2015年4月29日水曜日

植田真 個展『木の町へ』




植田真 個展『木の町へ』

 2015.5.15 fri 〜 31 sun
 11:00〜19:00
 close day 5/19, 20, 26, 27

 nowaki
 京都府京都市 左京区新丸太町49−1
 075-201-8298


1月の個展『旅路の音楽』に続いて、
今年2回目の個展は京都nowakiでの『木の町へ』。

2015年、1月、5月、10月と3回の個展予定があり、
これを「旅3部作」と冠して展開しようと思っている。
その第2作目にあたる展示が5月の京都nowakiでの『木の町へ』。

今回は描き下ろし作品と、
神戸の木工家具ロカプロダクツとコラボレートした小さな木工作品、
これらで「木の町」という舞台を作ってみようと思う。
はじめての試み、個人的にもなかなか楽しみな展示。

個展開催2日目の5月16日には恵文社一乗寺店・COTTAGEにて
ふたたびnakabanさんとの幻燈ライブを開催。



『五月のある輝かしい夕がた、水車小屋のある川で』
 植田真 × nakaban  幻燈ライブ
 5.16 sat 
 18:00open / 19:00 start

 詳細コチラ



2月の時とはまた違った、“ 五月 ”の絵と音楽が展開されるでしょう 。
僕も毎回楽しみなイベント。
今回もhortaのパン・軽食があります。
nakabanさんラベルのポルトガルワイン、植田真ラベルのくにたちビールの用意も。
少し陽が長くなった初夏の京都にて、夕がたからの幻燈ライブをお楽しみください。

尚、イベント当日、nowakiは17時で閉廊となりますのでご注意ください。






2015年4月21日火曜日

「ホームグラウンド」



「ホームグラウンド」
はらだみずき 著
角川文庫
デザイン・須田杏菜


装丁画のお仕事。
サッカーとサッカーをするグラウンドを通して描かれた
家族の絆の物語。

物語の舞台となる、一風変わったグラウンドと
ポイントとなる“ボールを蹴る少年”を俯瞰図で描きました。





2015年4月5日日曜日

それで君を呼んだのに 2015


<展示のお知らせ>

それで君を呼んだのに
忌野清志郎を想う


原宿のカフェ・シーモアグラスにて
今年も忌野清志郎さんを想う展覧会。
引き続き題字は荒井良二さん、
DMの絵は僕が描きました。

昨年の絵も展示し、参加作家も増えて、
昨年よりもボリュームが増した。
毎回リセットするのではなく、昨年からの続きで、
というか、展覧会の成長していく過程も見る事ができる。

カフェなので、カレーや、好みの飲みものを口にしながら
じっくりどうぞ。

僕がラベルを描いた「くにたちビール」も飲めます。
清志郎さんが住んだ国立。
是非。




『それで君を呼んだのに
忌野清志郎を想う』

2015.4.2(木)〜5.2(土)

参加作家
荒井良二/植田真/染 吾郎/竹中直人/谷口宗一/マツヤマ・アキオ
秋山加奈子/安食史子/田村セツコ/はまのゆか/松成真理子/やまぐちめぐみ
矢野顕子


カフェ シーモアグラス
東京都渋谷区神宮前6-27-8京セラ原宿ビルB1F
tel&fax 03-5469-9469

展示期間中の営業時間
平日14〜18時/日・祝14〜18時 最終日16時まで
最終日以外の土曜定休



2015年3月9日月曜日

『セロ弾きのゴーシュ』原画展のおしらせ


リブロ池袋店で『セロ弾きのゴーシュ』(あすなろ書房)の
原画展が本日よりはじまりました。

「かっこう」が描かれたサイン本も販売しますので
お近くにお越しの際は是非。

>>>

『セロ弾きのゴーシュ』原画展 
リブロ池袋店/児童書コーナー
3月9日(月)〜22日(日)

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※青山ブックセンター本店での原画展は終了しました。
お越し下さったみなさまありがとうございました。


文庫版 オズの魔法使い


装丁のお仕事。
江國香織さん訳の「オズの魔法使い」(小学館)文庫版。
絵は単行本の時と同じだが、文庫化にあたってカバー&帯など、装丁も担当。
トリミングやタイトル周りなど、さらなる夜の気配を意識してデザインした。
また本文絵の位置なども若干変更。

少しせつなく、でもどこか可笑しく、
登場人物たちの細やかな心の変化が丁寧に描かれた江國さんの翻訳は、
ぐいぐいと物語に引き込まれる。

サイズも小さくなって、さらに手にとりやすくなったので是非。









2015年2月20日金曜日

「Æsop100人の寓話」展

お知らせが遅くなりましたが、
ピンポイントギャラリーでのイソップ100人展に参加してます。

僕が描いたのは「キツネとツル」。

意地悪なキツネがツルを食事に招待し、わざと平たい皿に入れたスープを差し出す。クチバシが長いツルはスープが飲めない。別の日、今度はツルがキツネを食事に招待する。やってきたキツネに細長い口の壷に入れた肉を振る舞う。しかし、キツネはクチバシがないのでそれを食べられない。

というお話。

ギャラリーホームページで参加作家及び作品がご覧いただけます。
ただ、100点展示されている空間での観覧が楽しいと思います。

ピンポイントギャラリー
「Æsop100人の寓話」展
2015年2月16日(月)~2月28日(土)
11:00~19:00 土曜日は17:00まで 日曜休み
<詳細>
http://www.pinpointgallery.com/cn2/cn299/top.html


ご覧いただけますと幸いです。


2015年2月7日土曜日

『セロ弾きのゴーシュ』原画展のおしらせ



2月10日(火)〜27日(金)
青山ブックセンター本店にて
『セロ弾きのゴーシュ』(あすなろ書房)原画展が開催されます。

詳細
(※23日(月)までだったのが27日(金)まで期間延長されました。)

昨年の秋の最中、描いていたゴーシュの絵。
あの頃のことを思うと妙に感慨深い。
この絵を描いていた時の静けさも。

そんな原画の一部。
よろしくお願いします。


2015年2月3日火曜日

個展終了と2月のイベントのお知らせ


1月のトムズボックスでの個展『旅路の音楽』も無事終わりました。
見てくださった方々、どうもありがとうございました。

僕がはじめて個展をしたのは17年ほど前。
17年間、いろんな絵を描いて来た。
絵は変化してきたけれど、描きたいものは変わってないな。
そんなことを思った今回の展示。どこかはじまりの頃の感覚を持って。
今年は展示がいつもより多い。
次回の個展はは5月の京都。


さて、京都と言えば、今月は楽しいイベントが。

nakabanさんの京都nowakiでの個展に合わせて、
京都は一乗寺にある本屋、恵文社・COTTAGEにて
nakaban(幻燈)+植田真(ギター)によるライブイベント。

昨年は小豆島→東京・西荻窪→神戸・塩屋と巡り、今年は京都。
昨年はエレキギターでしたが、今回はアコースティックギターに持ち替えて。
大好きなhortaのパンと焼き菓子も出店する、実に楽しみな一夜の幻燈会。

nakabanさんのnowakiでの個展と合わせて、
ぜひぜひお越し下さい。



「2月のみなとの一つ一つ灯るあかり」

2015年2月14日(土)
18:00~開場
19:00~開演

出 演:nakaban+植田真 (幻燈ライブ)
出 店:horta(パン・焼菓子と飲みもの)
定 員:50名
入場料:1500円(ご予約のうえ、当日精算)
要予約:予約受付中
nowakiまで、お電話かメールでご予約ください。
電話 / 075-201-8298  (11~19時:営業時間内)
mail / nowaki.kyoto@gmail.com



2015年1月24日土曜日

セロ弾きのゴーシュ


新刊のお知らせ。

宮沢賢治・作 植田真・絵
『セロ弾きのゴーシュ』

『セロ弾きのゴーシュ』を描きませんかと
依頼があったとき、すごく嬉しい気持ちの片隅で
これはなかなか難しい仕事だなという気持ちもあって、
複雑な心境だった。

というのも、ゴーシュは茂田井武さん赤羽末吉さんなど
すでに多くの絵描きによって絵本になっているから。
僕は僕のゴーシュを描ききれるかどうかという気持ちがあった。

しかし、何度も何度もゴーシュを読みこんでいくうちに
宮沢賢治の文章にあるリズムや、孤独や、滑稽さなどが
僕の身体に染み込んでくるような感じがした。

本の判型やページ数などは、
僕が決めていいということだったので、

まず、独特の土っぽさとモダンが合わさった
このゴーシュの面白さを前提に考え、
文章のリズム感は壊さないように32ページの絵本ではなく、
読み物としての体裁でいこうと思った。

判型は読み物では一般的なタテではなくヨコにして
文芸ではなく絵本的な雰囲気を意識しつつ、
日本語が読みやすいタテ書きでいくことにした。

絵はなるべく柔らかいテンションで描くために
紙に思いつくままのシーンを何枚も描いていった。
この時間はずっと描いていられるくらい楽しく
描けば描くほど、線も柔らかくなっていった。

この依頼がきた時からお願いしたいと思っていた名久井直子さんに
デザインをお願いし、描き溜めた絵すべてをお渡しして、
自由にレイアウトしてもらった。

おかげで、僕がこの本に内包したかった匂いや空気や温度は
きちんと閉じ込めてくれつつ、それ以上のエッセンスがプラスされ、
自分がイメージしていた以上の本が出来上がったと思う。

土っぽさとモダン。
孤独と滑稽。
憎たらしさと愛らしさ。

「セロ弾きのゴーシュ」の面白さを存分に味わっていただけたら幸いです。







書店には今月末くらいから並ぶ予定ですが、
現在僕の個展が開催されている吉祥寺・トムズボックスには
先行して数冊入荷の予定です。
(ちなみに植田は、1月25日(日)、
 昼すぎ〜夕方17時頃までトムズボックス在廊。)



原画展開催の予定などもありますが、
それはまた後日お知らせします。



2015年1月15日木曜日

私家本「旅路の音楽」について


1月も半ば。雨の本日、外は仄かに明るい。
さっきから鳥の鳴く声がしているからもうすぐ雨はあがるのかもしれない。

トムズボックスでの個展も折り返し地点。

今回、展示に合わせて制作した私家本「旅路の音楽」。
表紙は黒にシルバーの活版印刷。
印刷されている所とそうでない所の凹凸が
手触りを感じて楽しむことができる。

中身は今回の展示作品より抜粋。
だれもが辿ったおよそ10ヶ月間の世界。
その道程で見ていたもの、聴こえていたものを
僕は、音楽(Psalm)として今回の作品とこの本を制作した。

カラー32ページ。限定500部。
一冊一冊手描きのシリアルナンバー入り。
今のところトムズボックスでお取り扱い中。

楽しんでいただけると幸いです。