2012年10月25日木曜日

幸せな時間


























おかげさまで個展「TURN TURN TURN」も無事に終了し、
展示終了後のあれやこれも無事に終わって、
近頃は仕事の合間に散歩したりする時間も出来てきた。

今住んでいる街は、秘密の抜け道のような路地が多く、
折れ曲がった先に、なんかいい場所があるような気がして
ちょっと買い物に行くときなんかは良さそうな路地を選んで進む。

路地を選んで坂道を下り、繁華街に辿り着くと、
小さなお店がひしめいていて、個人のレコード屋が結構多くある。

だいたいがロック〜クラシック、そして落語と
レコード全般を扱っていて、
お店によってはレコードが山のように積みあげられてあって
下のほうまで見えないなんてお店もある。

全体的にわりと大らかな並べ方で、すごく見やすいわけではないけれど、
そのかわりに何が出てくるんだろう?という楽しさがある。

僕の場合、プレミアがついた高値のものはスルーして
「こんな名盤が500円!」や「こんなかっこいいジャケットで800円!」
という感じで安くて状態のいいものを選ぶことがおおい。

レコード屋の近くにまた別のレコード屋があったりするので
そんなこんなで、あっという間に時間が経って行く。

で、時間をかけて選んだレコードを手に、
また坂道を上がって好きな路地を通り抜けて、家に帰る。
そして、買ってきたばかりの古いレコードに針を落とす。

個展が終わり、頭の中がすっきりと掃除されたような感覚の今、
じっくり音楽を聴き、ゆっくり散歩をして、外の世界を見る。
だんだんと寒くなるにつれて、冬ごもりの仕度をする動物のように
僕もまた色々好きなもの集めて、次の制作の仕度をしていこうと思う。

TURN! TURN! TURN!


2012年10月11日木曜日

素描の時間

























個展会期の前半、ほぼ毎日ギャラリーに顔を出していた。
なんだか恥ずかしさもあって、
これまではあまり個展会場に居ることは少なかったけど、
今回は打ち合わせや人と会う約束などもあって居ることになった。

空いている時間、ただ、じっと座っているのもなんなので、
時々紙を出して絵を描いていた。
テーマもなく、ただただ手を動かす。
目的ではなく、描いていることで何かが繋がる。
やはりこういう感覚は楽しい。

今回の個展作品もほとんどそういう感覚で描いた。

ある一定の期間に描かれた絵がひとつの空間に並ぶことで
自然と流れはできる。

物語は用意していないけれど、見る角度で物語は生まれる。あるいは生まない。
連続したシーン、もしくはひとつの空間。

時々、見にきてくれた方とそういう話もした。
人によっていろんな角度がある。
いろんな心情がある。

ふっと絵の中に入ってもらえたら嬉しいです。


さて、展示もあと3日。



2012年10月1日月曜日

本日より

個展、搬入完了。
家を出るぎりぎりまで描いていましたが、なんとか無事に展示出来ました。

個展となるとだいたいいつも音楽決めたり、本をパラパラしたりと、
きっかけみたいなものを探して描きはじめたりするのだけど、
今回はそういうものも特になく、かといって描くものが決まっているわけでもなく、
とにかく手を動かしていった。

そんな感じでも、最終的に一同並べてみれば、
自然と流れのようなものは出来ていたりするのでなるほどなあと思った次第。

というわけで、個展「TURN TURN TURN」@ピンポイントギャラリー、
どうぞよろしくお願いします。