『オズの魔法使い』(小学館)の装画・挿絵を描きました。
江國香織さんの訳です。
もともとはツヴェルガーさんの絵で絵本として出版されていたものを
日本語版の時に江國さんが翻訳しBL出版から刊行されていました。
(こちらは現在も売られています。)
そして、今回改めて書籍版化に伴い、翻訳の加筆修正がされて
書籍版用の絵と中の挿絵数点を僕が描きました。
有名な作品ですので、読まれている方も多いと思いますが、
もしかしたら、「もちろん知っているけど昔読んだから内容はなんとなくしか、、」
という方もいるんじゃないでしょうか。
今回僕も絵を描くにあたって、改めてきちんと読んでみましたが、
今読むことで新鮮な読後感がありました。
「オズの魔法使い」自体はいろんな訳で出版されていますが、
この江國さんの訳もすばらしいと思います。
すこし押さえたトーンで訳され、
オズの国の不思議さと、可笑しさと、悲しみをより引き立て、
登場人物たちの微妙な心境が描かれています。
余談ですが、子どもの頃、当時働きに出ていた親が
知り合いの家で生まれた子犬をもらってきてくれて、
僕は彼にドロシーの愛犬の名前と同じく「トト」と名付けました。
だから、今回このお話が来た時なんだかうれしかったです。
というわけで、手に取っていただけたら嬉しいです。