2014年1月12日日曜日

2013 - 2014

























2014年になりました。
年が明けてもう12日が過ぎてしまった。

今年のことを書く前に昨年末のことを少し。

昨年の京都での個展が終了した翌日の12月5日〜旅に出た。
一昨年のメキシコ以来となる旅である。

夜のフライト〜真夜中のトランジットの長い長い時間を経て、
やっと目的の国にたどり着き、さらにそこからバスに乗って目的の街まで。
家を出てから30時間以上の移動だ。
その後も、バスに乗ったり、鉄道に乗ったり、国境を越えたり、
少しずつ移動を繰り返した。
その都度、窓から見える日常とは違う風景を眺めつつ、
身体を馴染ませるように旅をする。

だいぶ身体が馴れてきて、軽くなってきた頃に、たいがい旅は終わってしまう。

特に今回は最後に訪れた街が、せつないくらいに好きな街であった。
だから旅の終わりは本当にさみしかったけれど、そういう街に出会えたということが
幸せなんだと思って、荷物をまとめて帰国した。

当然と言えば当然だが、国によって街によって、時間の流れ方、
物事の価値観などは多種多様である。
なんというか、いろんな要素のちょっとしたバランスの違いで大きく性格が変わる。
そんな感じがする。「街」も「人」も。

少しずつ移動をしていくとそういうものがよくわかる。
街から街へ、それぞれの違いを吸い込みながら、
ここはこういう性格の場所なんだな、と肌で感じる。
そして、「こうでなくちゃ」と思っていたものが、どうでもいいように感じて
身体は軽くなっていくのである。

だから、行けるときには多少無理してでも旅に出たいと思う。


さあ、そんなこんなで2013年も終えて、2014年を迎えた。

今年は色々と形にしていくものが待ち構えている。
「こうでなくちゃ」をはずして、面白いものを作っていこうと思う。
展覧会の方も、なかなか面白そうな企画が進んでいる。
これらは追々お知らせしていこうと思う。


さて、告知をひとつ、
1月17日、19:00〜 丸善・丸の内店で、
「都会のアリス」の石井睦美さんと「深海魚チルドレン」の河合二湖さんと僕で
トークイベントがあります。
ご参加受け付けているそうなので、ご興味ある方は下記URLをご覧ください。
(詳細:http://www.junkudo.co.jp/mj/store/event_detail.php?fair_id=3614


連載ものでは、新たに角川書店『野性時代』(2014.1月号より)、
椎名誠さんの連載「灰汁銀次郎」の扉絵を描いてます。
面白いです!


ではでは、今年もよろしくお願いします!