新刊絵本のおしらせ。
『あかずきん』
文/こわせ・たまみ
ブックデザイン/田中久子
フレーベル館
あまりにも有名なお話の絵を描くというのは、
すでに、ある程度イメージができあがっている為、難しいところがある。
だからといって、そこから距離をとるように斬新な方向へ行き過ぎるのは
本質から外れてしまうようで、なんだか違う気がするし、
オーソドックスになりすぎてしまうのも描いていてつまらない。
なので、とにかく習作を描いて、僕なりの着地点をいろいろな角度で探してみる。
この『あかずきん』も、多くの習作の中から出来上がった。
登場人物たちを取り囲む森に感情を持たせるような、
そんな描き方をしてみた。
ご覧いただけるとうれしいです。