ギャラリー島田での個展「かぜのなかでおどる木」が終了した。
お越しくださったみなさま、ありがとうございました。
*
9月の終わり頃、転換日のなにも絵が飾られていないギャラリー島田を見せてもらった。
可動式の壁がひとつあって、その位置で空間の印象はずいぶんと変わる。
僕は壁の位置をだいたい決めていたのでその通りに設置してもらい、
まっしろい空間をしばらく眺めた。
自分でもおどろくくらいに、絵が展示されているイメージがはっきりと頭に浮かんだ。
すでに制作はある程度は進めていたので、あとどのくらいどういう絵を描けばいいのかも
わかり、その日は家に帰って制作のつづきにとりかかった。
ギャラリー島田は広い空間ということもあって、
大きな絵を多く飾りたいなと思っていた。
結果、
50号スクエア(1160×1160mm)を3点
50号Fを4点
ライブペインティングに4000×1750mm
公開制作で2400×1750mm
と、これまでになく大作を多く描き、多く展示した。
そして、200×200mmや242×303mmを中心とした40点近くの新作の小品を
ひとつの大きなかたまりとして展示した。
また、近年の個展からも20点以上の絵と立体作品などを選んで展示し、
「これまで」と「現時点」、個人的には「これから」をイメージする展示に
なったように思っている。
会期2日目にはライブペインティング・イベントを行った。
神戸で知り合った友人のDJ.Markに僕が20代の頃にレコーディングした30曲以上ある曲を
すべて渡し、ライブペインティングと連動するかたちでミックスしてもらうことをお願いした。
ライブペインティングが始まる前、会場には風の音が低く聞こえていた。
そして、僕が描きはじめると風の向こうから音楽が聴こえてきた。
画面に大きな鳥を描けば、会場にも鳥のさえずりや「カッコウ」の声が響き、
「カッコウ」の声にかぶさるようにドラムが鳴って、再び曲がはじまる。
音と音楽と絵が連動することで物語性が強くなっていく。
ゆるやかに静から動へと移行していく曲から曲への流れが
場の心拍数を少しずつ上げていくようで、描いている僕も楽しく、とても刺激的だった。
幅4メートルの画面も1時間半のあいだで様々なものが姿を現し形を変えていった。
当初、ライブペインティングで描いた絵を会期中にさらに加筆し完成させようと考えて
いたけれど、ライブが終了してみると、これ以上あまり手を加えないほうがいいような気がして、
ライブペインティングとは別に新たに2メートル40センチのキャンバスを壁に張って
制作することにした。
この絵も日ごと姿を変えて最終日に完成することができた。
そして、展覧会は幕を閉じた。
個展準備期間中、会期中、ずっと絵を描き続けていた。
とてもとても楽しい時間だった。
ありがとうございました。
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9月の終わり頃、転換日のなにも絵が飾られていないギャラリー島田を見せてもらった。
可動式の壁がひとつあって、その位置で空間の印象はずいぶんと変わる。
僕は壁の位置をだいたい決めていたのでその通りに設置してもらい、
まっしろい空間をしばらく眺めた。
自分でもおどろくくらいに、絵が展示されているイメージがはっきりと頭に浮かんだ。
すでに制作はある程度は進めていたので、あとどのくらいどういう絵を描けばいいのかも
わかり、その日は家に帰って制作のつづきにとりかかった。
ギャラリー島田は広い空間ということもあって、
大きな絵を多く飾りたいなと思っていた。
結果、
50号スクエア(1160×1160mm)を3点
50号Fを4点
ライブペインティングに4000×1750mm
公開制作で2400×1750mm
と、これまでになく大作を多く描き、多く展示した。
(撮影:佐藤昌也)
そして、200×200mmや242×303mmを中心とした40点近くの新作の小品を
ひとつの大きなかたまりとして展示した。
(撮影:佐藤昌也)
また、近年の個展からも20点以上の絵と立体作品などを選んで展示し、
「これまで」と「現時点」、個人的には「これから」をイメージする展示に
なったように思っている。
(撮影:佐藤昌也)
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会期2日目にはライブペインティング・イベントを行った。
神戸で知り合った友人のDJ.Markに僕が20代の頃にレコーディングした30曲以上ある曲を
すべて渡し、ライブペインティングと連動するかたちでミックスしてもらうことをお願いした。
ライブペインティングが始まる前、会場には風の音が低く聞こえていた。
そして、僕が描きはじめると風の向こうから音楽が聴こえてきた。
画面に大きな鳥を描けば、会場にも鳥のさえずりや「カッコウ」の声が響き、
「カッコウ」の声にかぶさるようにドラムが鳴って、再び曲がはじまる。
音と音楽と絵が連動することで物語性が強くなっていく。
ゆるやかに静から動へと移行していく曲から曲への流れが
場の心拍数を少しずつ上げていくようで、描いている僕も楽しく、とても刺激的だった。
幅4メートルの画面も1時間半のあいだで様々なものが姿を現し形を変えていった。
当初、ライブペインティングで描いた絵を会期中にさらに加筆し完成させようと考えて
いたけれど、ライブが終了してみると、これ以上あまり手を加えないほうがいいような気がして、
ライブペインティングとは別に新たに2メートル40センチのキャンバスを壁に張って
制作することにした。
この絵も日ごと姿を変えて最終日に完成することができた。
そして、展覧会は幕を閉じた。
個展準備期間中、会期中、ずっと絵を描き続けていた。
とてもとても楽しい時間だった。
ありがとうございました。