装画の仕事。
角野栄子さんの『境い目なしの世界』の装丁画。
仮想世界と現実の曖昧な境い目で揺れる
十代の少年少女。
その不安と期待と動揺のようなものが
ぐるぐると渦巻いている。
そのぐるぐるの中心にある、とても澄んだもの。
その対比が、不穏な空気を引き立てていて
一気にラストまで引き込まれました。
カバー絵は水彩。
中は質感の違う鉛筆画の絵が2点。
デザインは池田進吾さん。
『境い目なしの世界』
角野栄子
理論社