2013年3月16日土曜日

個展のお知らせ


























植田真 個展
WINDOW

いつもの朝のいつもの窓
遠い国の列車の窓に
あの街あの時間を過ごした窓
いままで見てきたさまざまな
窓のあちらとこちらが
つながるといいなと思いながら
描いています。

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2013.4.1 mon〜30 tue

11:00〜20:00 木曜定休

トムズボックス
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7
0422-23-0868
http://www.tomsbox.co.jp/


吉祥寺トムズボックスでは
はじめての展示となります。

どうぞ、よろしくお願いします。




2013年3月12日火曜日

オズの魔法使い


























『オズの魔法使い』(小学館)の装画・挿絵を描きました。
江國香織さんの訳です。

もともとはツヴェルガーさんの絵で絵本として出版されていたものを
日本語版の時に江國さんが翻訳しBL出版から刊行されていました。
(こちらは現在も売られています。)

そして、今回改めて書籍版化に伴い、翻訳の加筆修正がされて
書籍版用の絵と中の挿絵数点を僕が描きました。

有名な作品ですので、読まれている方も多いと思いますが、
もしかしたら、「もちろん知っているけど昔読んだから内容はなんとなくしか、、」
という方もいるんじゃないでしょうか。

今回僕も絵を描くにあたって、改めてきちんと読んでみましたが、
今読むことで新鮮な読後感がありました。

「オズの魔法使い」自体はいろんな訳で出版されていますが、
この江國さんの訳もすばらしいと思います。

すこし押さえたトーンで訳され、
オズの国の不思議さと、可笑しさと、悲しみをより引き立て、
登場人物たちの微妙な心境が描かれています。




余談ですが、子どもの頃、当時働きに出ていた親が
知り合いの家で生まれた子犬をもらってきてくれて、
僕は彼にドロシーの愛犬の名前と同じく「トト」と名付けました。
だから、今回このお話が来た時なんだかうれしかったです。



というわけで、手に取っていただけたら嬉しいです。





2013年3月8日金曜日

お知らせのお知らせ


















3月になって春の気配もちらほら。
だいぶあたたかくなってきました。

4月に東京・吉祥寺で個展があります。
案内状もまもなく出来てくると思いますので
近々改めてお知らせをしたいと思います。

吉祥寺は馴れ親しんだ街ですが、展示をするのははじめてです。
いい展示になればいいな。
まずは作品だ。

2013年2月17日日曜日

飛ぶ教室 冬

























写真は『飛ぶ教室』の冬号の表紙。
発売中。

春・秋・冬と並べてみる。
春は森でキャンプをし、秋になって海辺で音楽を鳴らし、
冬は気球に乗ってそびえる山脈の向こう側を目指す。
物語の断片。

こうやって並べると夏がないのが惜しい、と
ついつい四季をコンプリートしたくなる。
















【展覧会情報】
ピンポイントギャラリーでの『100人の千夜一夜物語』に参加してます。
2/18(月)〜3/9(土) 11:00〜19:00 土曜17:00まで

詳細 http://www.pinpointgallery.com/cn8/cn153/arabiannight.html

2013年1月7日月曜日

2013

























2013年がはじまりました。

昨年は、夏に住居&仕事場の移動もあったので節目の年でした。
一つのサイクルから抜けて、また違うサイクルに飛び込んだような気分。
気のせいか、ここでは物事の価値観がシンプルな感じがする。

新たなサイクルの中での一年目。
引き続きイラストレーションの絵を描きつつも、
そろそろ頭の中にユラユラとあるものを集合させて
いくつかの形にしたいと思います。


それとは別に気がかりなのは、WEBの更新。特に仕事ページ。
書籍以外もいろいろと描いているので、もっと充実させたいけれど
ここ数年ずっと手つかずのまま。
なんとかならないかなと思っていても何ともならないので、
そろそろ対策を練らなければいけないと思いつつ、これはなかなか難しい問題。
まずはページ自体のスタイルを変えなくはいけないだろうなあ。


それはそうと、小説新潮で宮下奈都さんの連載「おついたち」がはじまりました。
扉絵を描いてます。
『窓の向こうのガーシュウィン』(小説すばる/集英社)に続き、
宮下さんの連載扉を担当させてもらうのは今回で2度目。
当然ですが、ガーシュウィンとはまた違う空気が漂う。
静けさの中に、なにかフツフツとした気配。これはなんだろう?
まだ分からない何か、、
姿は見えない、まるで霧のむこうの気配。
気になります。


「飛ぶ教室」(光村図書出版)の冬号もまもなく。
こちらは表紙絵。
春号・秋号と描いて、今回の冬号で僕の表紙はおしまいなので、ぜひ。

展示関係も今年はいろいろと予定がありますが、
こちらはまた改めてお知らせしようと思います。

本年もよろしくお願いします。



2012年11月4日日曜日

飛ぶ、秋

























「飛ぶ教室」の秋号が発売されています。

春号につづき、表紙を描きました。
海が描きたくて夕焼けの、あたたかい色の海。
秋の海。

個人的に表4のカモメが気に入っています。

特集の「わたしの1冊」で僕も一文書いてます。
ぜひ、手に取っていただけると嬉しいです。



2012年11月3日土曜日

メキシコ記 その1

























写真の整理をしていたら、昨年のメキシコ旅行の写真が出てきた。
昨年のちょうど今頃の、メキシコ死者の日の写真。

死者の日とは、お盆のようなもので
11月1日が子供の魂が帰ってくる日、
11月2日が大人の魂が帰ってくる日とされている。

街は、あちこちに祭壇が作られ、鮮やかなマリーゴールドの色と香りに包まれる。
陽も落ちてくるとどこかで花火が鳴って、楽団が賑やかな音楽を鳴らしはじめる。
音楽が聞こえると、街の人たちも観光客も一緒になって
楽団の後を踊りながらついていく。ぞろぞろと人が増え行進がはじまる。

はるばる魂が自分たちのもとに帰ってくるから、楽しくみんなで踊ったり、
または静かに故人への思いを馳せたり、語り合ったりするという日。

メキシコ(だけじゃなく、世の中各地で)は、様々な怖い出来事が起こっている。
行く前は友人や家族などに「こんな事件があるよ、大丈夫?」と心配されたし、
自分でも調べたりして正直怖くもなった。
でも、行ってみたら怖い体験することなく心から旅を楽しむことができた。
だからといって、安全な国ですよというわけではなく、
僕もそれなりに気をつけていたけれど、
なんというか、情報だけで知り得ていた恐怖の気配は感じられなかった。

近年、情報というものが常に、簡単に、黙っていても流れてくる。
いち情報にすぎないのに、ついつい物事を知った気になってしまうことがある。
情報だけでは、楽観視することもいけないし、恐怖に踊らされる必要もない。
その場所にある生身の気配というのは、その場所にしか存在しない。

メキシコで夕暮れに突如、道の向こうから音楽が鳴って楽団がやってきた時は
涙が出るくらいかっこ良くて感動した。

そういう情景は、メキシコに来る前にぼんやり頭の中に出来上がったイメージとは
全く噛み合なかった。

それが、その瞬間が、ただただかっこ良かった。

信じたくない恐怖もあるけれど、信じられないくらい美しい出来事だってある。
そして、どうしたって踊ってしまう音楽がある。
世の中とはそういうものなんだと、頭じゃなく身体が納得したように感じた。