2014年8月19日火曜日

仮面行列 後記


スズキコージさんと一緒に行った熊本と佐賀での仮面行列を無事終えて帰宅。

山鹿(熊本)での仮面ワークショップは、
酒蔵として使われていた天聽(てんちょう)という蔵で行われた。
コージさんとライブとトークののち、仮面作り。
参加者のみなさんは、自分の面をがしがし作っていて大盛況だった。

夕暮れ近くなる頃、作った仮面をかぶって、
お祭りの熱気に湧く山鹿の町を練り歩く。
山鹿は、八千代座をはじめ、昔ながらの家や建物がまだ多く残る
とても雰囲気のある町並み。

夜は、夏の闇を山鹿灯籠が妖しく美しく舞っていた。



佐賀でのワークショップもコージさんのろうけつ染めが天井から
たくさん垂れ下がり、鳴り響くジプシー音楽に乗って
参加者みな夢中になって仮面作りをしていた。

そして、出来上がった仮面をかぶって、
子どもの本の専門店「ピピン」までパレードし、
仮面行列はフィナーレとなった。


その後、ご好意で蓮池のお堀で船に乗せてもらったのだが、
船を漕ぐ水の音と、風にのって漂う蓮の薫りがとても心地よく、
まるで映画のような美しい夕暮れの時間だった。



3日間、天気予報では雨だったけれど、
見事、雨をくぐり抜けるように天気に恵まれ大盛況で終えた。
来年で10年を迎えるこのようなイベントが、
いつまでも続いたら楽しいだろうと思うのだけど、佐賀は今年で最後。
そして、熊本は来年で最後とのことで、とても残念。
しかし、このような動きは、また何か次へのアクションのきっかけに
なるのだと思う。
そういう強いものを九州の人たちとの時間で感じた。
そして、その流れの中に加わることができて光栄だった。


さて、最後になりましたが、
サポートしてくださった江藤さんをはじめ風吹きガラスのみなさま、
子どもの本屋ピピンのみなさま、その他スタッフのみなさま、
山鹿&佐賀でお世話になったみなさま、そして、コージさん、
本当にありがとうございました。

それでは、またお会いする日まで。

2014年8月13日水曜日

9月の展覧会のおしらせ


9月の展覧会のおしらせ。
小豆島でご一緒したnakabanくんと2人展。
東京・西荻窪のURESICAにて。

2人展って、なかなか難しいからそうそう簡単にはできないけど、
今回は縁あって、やらせていただくことになりました。
この企画が決まった当初はどうなるのか予測もできなかったけど、
今では、すっかり楽しんで準備にとりかかってます。

2人展ならではの展示になればと思ってます。


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nakaban / makoto ueda 
夜明けまでにはまだ時間がある。

2014.9.4.thu 〜 22.mon
open 12:00 〜 20:00
会期中、火曜休み

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9月6日(土)17時〜、小豆島でも行った幻灯とギターのライヴ、
「遠い町の食堂で聴いていたラジオのように」も行います。
※現在キャンセル待ちのようです。ウレシカ電話:03-5382-0599


ウレシカ
東京都杉並区西荻北2-27-9
TEL:03-5382-0599

仮面でパレード!


あいかわらずの暑い日々。
イベントのおしらせ。

8月16日&17日、スズキコージさんと熊本&佐賀で仮面行列。
(16日は熊本・17日は佐賀)
みんなで仮面をつくってパレード。

16日、熊本(山鹿)では山鹿灯籠というお祭りがあるそうで、
女性が灯籠を頭にのせて街を舞い踊る、代々続いているお祭りだそう。

子どもの頃は、夏休みとなれば花火大会があったり、
毎晩お祭りの太鼓の練習があったり、新しい半被をおろしてもらったり、
夏祭りの存在感というのが日常の中にかなり強くあった。

東京に出て、地元の祭りから離れてそういう感覚が薄れてしまったたけれど、
夏になると、どきどきしてしまうのは、やはりあの頃の印象が記憶の中に
強くあるからだろうな。

というわけで、パレードありお祭りありで、
暑そうだけど、夏ならではのこの感じ、楽しみたいと思います。


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<仮面行列イベント詳細>
8月16日(土)13:00~17:00
天聽の蔵 大蔵にて
参加費 1,000円(親子で1つの仮面を制作。仮面1つ追加につき500円)
 
持ってくるもの:ふで、パレット、はさみ、ひも、布など仮面につけたいもの

申し込み方法:FAXにて住所・参加者氏名・子供の年齢・電話番号を記入のうえ、
風吹きからす(0968-43-0874)まで

          
https://www.facebook.com/tenchounokura



2014年8月5日火曜日

小豆島記


nakabanくんとの小豆島でのライブも無事終えて帰宅。
はげしく降っていた雨も、イベント前にはやんで
予定通り外での上映&演奏となった。

夏の夕暮れから夜へと移る、夏特有のあのわくわくする時間帯から
気づけばすっぽりと夜につつまれていた今回のライブイベント。
目の前に映し出されるnakabanくんの絵と、外ならではの光の変化と、たまに通る人や車。なんだかみんなで昔の映画を夕涼みがてら見ているような親密な時間だった。

蔵の白壁に映し出されていくnakabanくんの絵は、
くるくると表情を変えるたびに記憶のいろいろに繋がって、
とても心地よかった。

僕は、とても好きな旅の記憶のひとつ、
グラナダの小さな広場で聴いた、地元学生の吹奏楽団の演奏会を
ふと思い出したけれど、これってまさにnakabanくんが付けた
今回のイベント名「遠い町の食堂で聴いたラジオのように」みたいだな。
旅を多くしているnakabanくんが醸し出す特有の空気感が絵からも伝わってくる。

さて、nakaban くんとのライブは、9月6日に東京・西荻窪ウレシカ、
9月19日、神戸・塩屋の旧グッゲンハイム邸へと続く。
また近々情報上げていきます。


島滞在中、雨が多かったけれど、そのおかげで涼しくもあった。
島を巡ったり、お祭りをみたり、樹齢1000年のオリーブの大木を見たり、
散歩をしたりと充実していて楽しい、はじめての小豆島だった。

最後になりましたが、
島に降り立った時から島を出る時までお世話になりました柳生照美さん、
運営してくださった磯田さんをはじめメイパムのみなさま、
滞在中、島を案内してくれたサウダージ・ブックスの浅野さん、
そして、nakabanくん。
本当にいろいろとお世話になりました。
ありがとうございました。


2014年7月22日火曜日

おやすみのあお


















暑い日が続いています。
ここのところイベント関連のお知らせが続いていましたが、
新しい絵本のお知らせ。

おやすみのあお

自分の絵本はすごくひさしぶり。
もう本屋さんに並んでいるころだと思います。
手に取っていただけたらうれしいです。


その他情報はコチラでも。


2014年7月14日月曜日

遠い町の食堂で聴いていたラジオのように

先日もお知らせした小豆島でのnakabanくんとのライブイベント。
フライヤーのnakabanくんの版画が雰囲気あってとてもいい感じ。
ますます楽しみ。


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 live event
「遠い町の食堂で聴いていたラジオのように」

画家nakabanが自身の開発したlightboxを用いてMeiPAMの壁に光のドローイングを映します。音楽には友人の画家にして音楽家である植田真のギターを迎えます。
絵は音楽のように、そして音楽は絵のように響いていくことでしょう。
夏の夕暮れの島の街角で、ひと時の旅をお楽しみください。
(フライヤーより)


8/2(土)
18:30 start 無料
MeiPAM 01 前広場
(雨天の場合は場所を移して館内で開催いたします)

香川県小豆郡土庄町甲405 
tel.0879-62-0221





2014年7月3日木曜日

5時間のロングセット


























6月28日の姫路市立美術館、歴代のライブペインティング作品に囲まれて
行われたスズキコージさんのライブペインティング&僕の即興ギターは
5時間におよぶロングセットだった。

コージさんのライブペインティングは、
単なるパフォーマンスとしてのライブペインティングをはるかに超えている。
まさにエネルギーに満ちてうごめく何者かを捉えて、大きなキャンバスに落とし込んでいるような、言葉では言い表せない圧倒的な力を感じる。

キャンバス上にカタチを表してくるものと交流できるだろうか、と思いながら
ギターを弾くと攻めぎみの音になっていく。
するとコージさんのストロークも激しさを増し、絵がぐわんと動く。
静と動を繰り返し、巨大な画面に奥行きが出来てくる。

今回ライブイベントとして5時間というタイムリミットがあったが、
とても5時間では完成することの出来ない大作である。
壁に並んだこれまでの絵とも明らかに違う雰囲気を醸し出していて、
まさに現在進行形のスズキコージさんの、ビリビリと発電している創造力そのものを
そこに感じた。

こうやって「今、生まれる絵」に遭遇するのは、画集やネット画像なんかでは
到底微塵も味わえない類いのものである。
絵を描く者もそうでない人も体験しない手はないと思う。
僕もこの先、こういう機会があったらなるべく逃したくないと思うし、
溢れる情報の中で知った気になっていては、そこを超えるものなんて出来っこ無い。
必要なのは、自分が体験し言葉にできないものをどれだけ得ることができるかだと僕は思う。


というわけで、六月の終わりにとても刺激的な時間を過ごした。


さあ、本格的な夏がやってくる。
今年の夏は小豆島、熊本・佐賀、夏が終わると東京など、各地で楽しみなイベントが
予定されている。
また諸々おしらせしていきます。